●小関越え
近江の国から京都に抜ける道は全部で10本あるそうですが、小関街道もその一つで、古い道標が残り,西国観音霊場札所三井寺と次の札所今熊野をつなぐ街道です。北国街道に面していたこの付近は,巡礼のための旅宿が軒を連ねていたという。東海道の大関越えに対して,小関越えと呼ばれた街道である。
■★今回は逢坂山を越えませんでしtが、名高い歌枕逢坂山は是非超えたいと思っています。
●三井観音堂から見た、近江の海
卷10-2283
我妹子に逢坂山の旗すすき穂には咲き出ず恋ひ渡るかも
卷13-3238
逢坂をうち出て見れば淡海の海(み)白木綿花(しらゆふはな)に波立ち渡る
■小関天満宮 (大津市小関町)
●正面鳥居 ●本殿
小関天満宮には,狭い敷地にギッシリとお堂や何やらが詰まった、少し窮屈な感じのお宮さんです。
●弁財天 ●巳さん ●北向不動尊
●白太夫社 ●舞殿
●芭蕉歌碑
江戸時代の貞享2年(1685)に,松尾芭蕉が初めて近江入りして
山路来て なにやらゆかし すみれそう
と詠んだ句碑があり,その上には,葉を手紙の代用としたという多羅葉(たらよう)の木が植えられている。