■不動延命の滝&破(われ)不動尊
バス停「不動ノ滝」は、県道37号桜井吉野線のバス停「下居」から南へ2.5キロほど上がった所で、寺川にそそぐ支流に落差約8mの「不動延命の滝」があり、旧道の角に「破不動尊」と云う大石が横たわり、側面に北向きの不動明王が彫られて祀られています。
大石は中央から刀で切ったように両断され割れています。1608年(慶長13年)4月談山が鳴動した時に破裂して割れたと伝えられております。
なお、多武峯の最高所である御破裂山(おはれつやま、標高607m)には、藤原鎌足の遺骨を改葬した円墳があり、国家異変の際には山が鳴動し、談山神社の本殿(旧寺の聖霊院)の鎌足像が破裂するそうです。 ー奈良観光ーより抜粋
■倉橋山昔話
隼別皇子 (はやぶさわけのみこ )と女鳥王(めどりのみこ)の話
仁徳天皇四十年、天皇に命ぜられ雌鳥皇女(記では女鳥王)の媒(なかだち)として使者に立ったが、自ら皇女を娶り、天皇の恨みをかった。また皇子の舎人の歌に謀反の徴があったため、天皇は皇子を除くことを決意。皇子は雌鳥皇女をつれて伊勢神宮へ向かうが、伊勢の蒋代野(こもしろの。所在不詳)で天皇の遣った追手に殺された。
●倉橋山山中
※速総別王、女鳥王(めどりのみこ)、共に逃げさりて、倉梯山にのぼりましき。ここに速総別王歌ひたまはく
(古事記)
梯立(はしたて)の 倉梯(くらはし)山を 嶮(さが)しみと 岩懸きかねて 我が手取らすも
梯立(はしたて)の 倉梯(くらはし)山を 嶮(さが)しけど 妹と登れば 嶮(さが)しくもあらず
ー千人万首ーより抜粋
米古謡歌碑が破(われ)不動尊横にあります。