■倉橋山(音羽山)への道筋の山々
最初の目的地、音羽山への道筋は飛鳥へ行くときに通る道です。万葉歌に読まれた山々の残照です。
●二上山
大伯皇女
巻2-0165
うつそみの人なる吾(あれ)や明日よりは二上山を我が兄(せ)と吾(あ)が見む巻10-2185
作者未詳 大坂を吾(あ)が越え来れば二上にもみち葉流る時雨降りつつ●天の香具山
巻7-1096
古(いにしえ)のことは知らぬを吾(あれ)見ても久しくなりぬ天(あめ)の香具山●畝傍山 ●耳成山
中大兄(なかちおほえ)の三山(みつやま)の御歌
巻1-0013
香具山は 畝傍(うねび)を善(え)しと 耳成(みみなし)と 相争ひき
神代より かくなるらし 古昔(いにしへ)も しかなれこそ
現身(うつせみ)も 嬬(つま)を 争ふらしき●倉橋山(音羽山)
巻7-1282(旋頭歌)
梯立(はしたて)の倉梯山に立てる白雲見まく欲り吾(あ)がするなへに立てる白雲