■国指定史跡 頭塔(ずとう) 奈良市高畑町921
●頭塔入口 ●遠景
頭塔は古くから奈良時代の傑僧玄昉の頭を葬った首塚であるとの伝えがあるが、神護景雲元年(767年)良弁僧正の命により東大寺僧実忠が造営した土塔であることが明らかになっている。
●全景(パンフレットより) ●東より
外見は森であるが、本来方形32mの四角錐台で、7段に築かれた仏塔である。各段の四方には現在27基の石仏が残っている。石仏の高さ61~111cmそれぞれ浮彫り、線彫りなどで如来三尊や侍者等をあらわした一群は変化に富んでいる。
●北西より
●北東より
奈良時代の彫刻として価値の高いこれらの石仏のうち、当時確認できた13基は昭和52年6月11日重要文化財に指定された。
●祀られている線刻仏の一部
平成12年3月 奈良市教育委員会
●発掘調査写真(頭塔保存顕彰会パンフレットより)
頭塔は、方形基壇の上に方形七段の階段状土壇を築き、第一・三・五・七の奇数層 四面に各11基ずつ総数44基の石仏が整然と配置されていた。現在までに44基のうち28基が確認され、25基の表面には浮彫や線彫で仏菩薩像が表されている。
●頭塔復元案(説明板より)
頭塔石仏は、数少ない奈良時代の石仏としてきわめて貴重な遺例である(現地説明板)
★※史跡頭塔はマイナーです(殆ど知られていません)が、チョット特殊な仏塔です。あまり他には例を見ません。奈良を訪れたら、一度見学されたらどうでしょうか。違った意味で、大仏と同じくらい心に残ると思いますよ!!
私は見るまでは、五重塔塔の上部分か、何かが残って、地上に露出しているのかな!と想像していました。全く違って!!土壇で七段も積み上げられた仏塔だったので驚きと供に、よく残ったなぁ~と感激しました。