■奈良町
■御霊神社 奈良市薬師堂町
薬師堂町の真ん中に位置し、朱色の鮮やかな鳥居を構え、社も形の美しい神社です。なお、入口左右の台座にお座りしている狛犬の前足に結ばれている紙縒状の紙紐は、町内のお子さんが神隠しにあって、連れ去られ、行方不明にならない様にする為のお呪(まじな)いです。
御祭神
井上皇后と息子の他戸皇太子(おさべのみこ)、
事代主命 (通称えびす様)
東神殿に早良親王と藤原大夫人、藤原廣嗣、
西神殿に文室宮田麻、伊豫親王、橘逸勢
●境内全景
が祀られています。えびす様を除くと、総勢8神が祀られているので、八所御霊神と云い、京都の本社を始め各地に祀られていますが、昔は疫病が流行ると、奈良では上街道、中街道、下街道にそれぞれ神輿を据え、疫病神が町内に入り込んで来るのを防いだそうです。また、本殿の右横に巨石が建っており、怨霊とは余り関係がない恵比須大黒像が彫られています。その他、境内に秀吉創立の「出世稲荷神社」も座しています。ー奈良観光より抜粋ー
●拝殿・本殿
※この
御霊神社は、本殿には井上皇后とその息子の他戸親王(おさべのみこ)が祭られている。井上内親王は、宝亀元年(770)に光仁天皇の皇后となったが、翌年に幽閉され失意のうちに亡くなった。その後、平安時代初期にかけて天皇の側近が続けて亡くなったうえに、疫病まで流行したため、怨霊を鎮めるために建立され、不遇の死を遂げた様々な人々の霊を祭っている。