高野口町~かつらぎ町~紀ノ川市②探訪(07.01.25)⑦-①宝来山神社・・・

■宝来山神社  和歌山県伊都郡かつらぎ町萩原56
●参道より神社方向を見る(南→北)
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●船繋ぎの松跡             ●参道北→南
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祭神
大山祇大神   八幡大神
菅原大神     猿田彦大神
太田主大神   素盞嗚大神
蛭子大神     市杵嶋姫大神
稲荷大神
●神社正面
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●一の鳥居・拝殿
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由緒
宝来山神社の創立については明らかでないが、奈良時代、宝亀四年(773)和気清麻呂(わけのきよまろ)公が八幡宮を勧請したのにはじまるといわれる。
●境内全景
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また、神社には重要文化財『紀伊国 田庄絵図(きいこくかせだのしょうえず)』が残されていて、絵図には社・堂・大道などが描かれている。図中の社は宝来山神社本殿の前身、堂は県指定文化財の神願寺本堂の前身、大道は旧南海道である。本殿4棟は重要文化財。(末社東殿・西殿は県指定建造物)
●現在の本殿
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織田信長の兵火で焼失した後、慶長19年(1614)再建されたもので、4殿とも同規模・同形式の一間社春日造(いっけんしゃかすがづくり)、檜皮葺(ひわだぶき)の建物である。蟇股(かえるまた)や木鼻(きばな)などの彫刻に時代の特徴がよくあらわれている。
上天野にある丹生都比売(にうつひめ)神社とともに、四社殿が並立していることは注目される。
末社(東西殿)。社殿の造営については明らかでないが、現在の社殿は本殿の慶長19年(1614)に引き続いて、17世紀前期に造営されたものと考えられる。この末社は4棟の本殿の両脇に1棟ずつ建つ。両殿とも同一規模の二間社流造(にけんしゃながれづくり)、檜皮葺(ひわだぶき)の簡素な社殿である。
●拝殿・本殿
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社伝によれば、この神社は宝亀四年(七七三)和気清麻呂が八幡宮を勧請し、八幡山と称したのに始まるといわれ、寿永二年(一一八三)荒行で知られる神護寺の僧文覚が後白河法皇に寄進を懇請し笠田荘が神護寺に寄進され、文覚が社殿を再建したと伝えられている。
下って一六世紀に兵火で焼失した後、慶長一九年(一六一四)この笠田荘の富豪是吉仙人翁の一族によって再建されたことが棟札によってわかる。
六殿ある社殿のうち四殿は重要文化財に棟札とともに指定されている。重文の社殿の向って右から大山祇大神・八幡大神(応神天皇)・菅原大神(菅原道真)・猿田彦大神(白髭大明神)が祭られている。
●本殿(左より)         ●拝殿より          ●右より
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末社(東西殿)
社殿の造営については明らかでないが、現在の社殿は本殿の慶長19年(1614)に引き続いて、17世紀前期に造営されたものと考えられる。この末社は4棟の本殿の両脇に1棟ずつ建つ。両殿とも同一規模の二間社流造(にけんしゃながれづくり)、檜皮葺(ひわだぶき)の簡素な社殿である。
神社には重要文化財『紀伊国 田庄絵図(きいこくかせだのしょうえず)』が残されていて、絵図には社・堂・大道などが描かれている。ー紀州語り部の旅ー抜粋
■宝来山神社より見た妹背山
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★★万葉集
巻7-1208 
妹に恋ひ吾(あ)が越えゆけば勢の山の妹に恋ひずてあるが羨しさ
巻7-1210 
我妹子に吾(あ)が恋ひゆけば羨しくも並びをるかも妹と背の山
■神社正面に見る、紀の山並み
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巻7-0545 
我が背子が跡踏み求め追ひゆかば紀の関守い留めなむかも
★※宝来山神社あたりからは、妹背山はもう、ハッキリと見えます。昔であればなおさら、遮るものもなく、妹背の山がまるで連れ添う様に見えたことでしょう!!
by barakan1 | 2007-02-02 14:56 | 旅日記
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