平城(帯解~白毫寺~高畑)探訪(06.09.21)⑦-1高円山~白毫寺・・・

●羽賀の山
万葉集 巻10-1827 
春日なる羽がひの山ゆ佐保の内へ鳴き行くなるは誰(たれ)呼子鳥
※大和名j所図会には羽賀山=三蓋山・高円山・若草山をいうとぞとある。
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■高円離宮跡(高円高校地)
高円高校は東方に高円山を望み、その北に春日山が連なる位置にある。校地はこの高円山麓の傾斜地にあり、S58年の造成時の発掘調査による出土遺物と遺構から、
高円離宮跡ではないかと推定されている。
高円の宮の盛んなりし頃のの歌
巻20-4315
読み人知らず
宮人の袖つけ衣秋萩ににほひよろしき高円の宮
●高円山麓より、高円の野を見る
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興(とき)に依(つ)けて、各(おのもおのも)高圓(たかまと)の離宮処(とつみやところ)を思(しぬ)ひてよめる歌五首
巻20-4506 
高圓の野の上(うへ)の宮は荒れにけり立たしし君の御代遠そけば
     右の一首は、右中弁大伴宿禰家持
巻20-4507 
高圓の峰(を)の上(うへ)の宮は荒れぬとも立たしし君の御名忘れめや
     右の一首は、治部少輔大原今城真人。
●高円山(白毫寺裏よりみる)
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笠朝臣金村    
霊亀元年歳次乙卯の秋九月、志貴親王の薨ぜし時に作る歌 并せて短歌
万葉集巻2-230
梓弓 手に取り持ちて ますらをの 幸矢(さつや)手挟(たばさ)み 立ち向ふ高円山(たかまとやま)に 春野焼く 野火(のび)と見るまで 燃ゆる火を いかにと問へば 玉ほこの 道来る人の 泣く涙(なみた) 小雨(こさめ)に降れば しろたへの 衣(ころも)ひづちて 立ち留まり 我に語らく 何しかも もとなとぶらふ 聞けば 哭(ね)のみし泣かゆ 語れば 心そ痛き 天皇(すめろき)の 神の御子の 御駕(いでまし)の 手火(たひ)の光そ ここだ照りたる

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【鑑賞】
大意は「高円山に野火かと思うほど盛んに燃える火が見え、不審に思って通りすがりの人に尋ねると、白い喪服姿のその人が涙を流して語ることには『何故そんなことをお尋ねになる。聞くも涙、語るも辛い。天皇の御子の御葬列の送り火がこれほど赤々と照っているのです』」ー千人万首ーより
●高円山麓(白毫寺境内よりみる)
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笠朝臣金村 短歌二首
巻2-231
高円の野辺の秋萩いたづらに咲きか散るらむ見る人なしに
巻2-232
御笠山野辺行く道はこきだくも繁く荒れたるか久にあらなくに

※高円山麓に、まるで、葬送の松明の列が見えるようですね。写真(白毫寺裏より見る)の右から左へと麓伝いに、高円山に登っていったのでしょうか!?
by barakan1 | 2006-09-29 15:13 | 旅日記
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