■春日神社~あたご灯籠~藪の中の三体磨崖仏
からすの壺より、再び浄瑠璃寺へ、 山中をしばらく進むと、東小随願寺跡といわれる春日神社がみえてくる。残念ながら立ち入り禁止なので、風格のある杜や階段を外から見学する。山里らしい風景の里道を尚少し歩くと、バス道路との三叉路に、火伏せの神、愛宕神社への献灯籠の「あたご灯篭」がある。バス道路に出ておよそ左方向に5分ほど歩くと、左手に 薮の中地蔵 と呼ばれる、三体の磨崖仏(地蔵菩薩・十一面観音・阿弥陀如来)がある。 地蔵像には弘長二年(1262年)の銘がある。
●春日神社の石段(風格のある石段です)
石段前で立入禁止なので入れません。。なお、ここの境内は、その昔に「随願寺(ずいがんじ)」と言うお寺が建ってた「東小田原寺跡」ですが、これに対し、現在の「浄瑠璃寺」を西小田原寺と言います
●あたご灯篭
火伏せの神、愛宕神社への献灯篭である。中央に火袋を彫り込んだユニークな形をしている。
●藪の中の三仏磨崖像
一つの岩に阿弥陀如来坐像、もう一つに地蔵菩薩とやや小さく観世音菩薩の両立像がまつられている。銘文で東小田原時の塔頭西谷浄土院とある。これらの磨崖仏は多く塔頭本尊の性格を持っていたと思われる。
●阿弥陀如来坐像 ●地蔵菩薩立像 ●観音菩薩立像