福岡周辺万葉故地探訪(2011.04.30)④衣掛(きぬかけ)天満宮と・・・

衣掛(きぬかけ)天神   福岡県太宰府市国分
水城東門跡の駐車場の前の道に沿って太宰府方面に行くと、左手に衣掛天神があります。菅原道真が大宰府に入る前に、旅で汚れた衣を松と石に掛け、新しい衣に着替えた所と伝えられています。
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松と石に衣を掛けたのなら、石はどこにあるの? 実は衣掛の石は、近くのクリーニング工場の中に現在も祀られています。こちらは工場の了承がいります。
●姿見の池跡
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神社の鳥居のそばには、かつて「姿見の池」もしくは「鏡ヶ池」と呼ばれる池があったそうです。菅原道真が衣を替えたとき、その池に姿を映したそうですが、あまりに変わり果てた自分の姿を見て嘆き、池の水をかきまわしたところ、にごって、再び澄むことはなかったということです。池は現在埋められ万葉歌碑が建てられている。

◆◆右、太宰帥大伴の卿の大納言に兼任(め)され、京に向(のぼ)らむとして上道(みちだち)したまふ。此の日水城に馬駐め、府家を顧み望む。時に卿を送る府吏(つかさひと)の中に遊行女婦(うかれめ)あり。其の字(な)を兒島(こしま)と曰ふ。是に娘子、此の別れ易きを傷み、彼の会ひ難きを嘆き、涕を拭ひて自ら袖を振る歌を吟(うた)ふ。
◆冬十二月(しはす)、太宰帥(おほみこともちのかみ)大伴の卿の京に上りたまふ時、娘子(をとめ)がよめる歌二首
巻06-0965 
凡(おほ)ならばかもかもせむを畏みと振りたき袖を忍(しの)びてあるかも
巻06-0966 
大和道は雲隠りたりしかれども吾(あ)が振る袖を無礼(なめ)しと思(も)ふな
◆大納言(おほきものまをすつかさ)大伴の卿の和へたまへる歌二首
巻06-0967 
大和道の吉備の兒島を過ぎて行かば筑紫の兒島思ほえむかも
巻06-0968 
大夫(ますらを)と思へるわれや水茎(みづくき)の水城(みづき)の上に涙拭(のご)はむ
●万葉歌碑説明板
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筑前国分尼寺跡
何もありません、唯礎石が2ケ残っているそうですが、私は見つけられませんでした。
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by barakan1 | 2011-05-20 12:09 | 旅日記
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