藻塩焼く「須磨」コース探訪(08・11・26)⑩関守稲荷神社・・・

関守稲荷神社  神戸市須磨区関守町1-3
御祭神
稲倉魂神(うかのみたまのかみ)
●神社を北側から見る
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※源氏物語』光源氏が巳の日祓いをしたことにちなみ、「巳の日祓稲荷」とも呼ばれています。
●須磨の関
須磨あたりは古代より畿内と西国とをつなぐ交通と軍事の要衝として地政学上非常に重要視された土地で、摂津国の南西の隅にあたる須磨には摂津関(須磨関)が設置されていました。
●東鳥居、脇の「須磨関屋跡」の石碑             ●南鳥居
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藻塩焼く「須磨」コース探訪(08・11・26)⑩関守稲荷神社・・・_a0016431_23433778.jpg天智天皇の治世の7世紀中頃に設置され、789(延暦8)年に廃止されたという須磨関の置かれていた場所については様々な説があります。
1868(明治元)年にここから少し南西の所にある現光寺の裏手から発掘された石碑の一面には「長田宮」、もう一面には「川東左右関屋跡」と彫られていました。この石碑に彫られている「川」とは現在は暗渠になっている千森川のことで、川沿いの地にあたる現光寺境内近辺に関屋があったのではないかと考えられています。ほかにも関守稲荷神社辺りが関屋跡だという説や、多井畑にあった陸関という説も残されていますが、明確な位置は分かっていません。
現光寺の裏から発見された石碑
●神社
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関守(稲荷神社)を有名にしているのは、百人一首に歌われている。
源 兼昌
淡路島 通ふ千鳥の 鳴く声に いく夜寝覚めぬ 須磨の関守 
の歌によってでしょう。
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須磨の関(関屋)は歌枕となり沢山の歌がうたわれています。境内にある歌碑、
藤原定家
桜花 たが世の若木 ふり果てて 須磨の関屋の 跡うづむらん 
藤原俊成
聞き渡る 関の中にも 須磨の関 名をとどめける 波の音かな 
その他、沢山の神様や境内社が祀られています。
by barakan1 | 2008-12-14 23:54 | 旅日記
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