■佐保川
佐保のあたりは万遥時代、都人の住居が沢山あったそうです。そして山、野、川の織りなす風景は美しく沢山の万葉歌が詠われています(ちなみに大伴家もさほに住居を構えていたそうです)
●佐保橋~
大伴坂上郎女
巻4-0525
佐保川の小石(さざれ)踏み渡りぬば玉の黒馬(くろま)の来夜(くよ)は年にもあらぬか
巻4-0526
千鳥鳴く佐保の川瀬のさざれ波やむ時もなし吾(あ)が恋ふらくは
●天平橋
大伴宿禰家持
巻4-0715
千鳥鳴く佐保の川門(かはと)の清き瀬を馬うち渡しいつか通はむ
按作村主益人(くらつくりのすくりますひと)
巻6-1004 思ほえず来ませる君を佐保川のかはづ聞かせず帰しつるかも
●長慶橋~法蓮橋(この北側に、聖武天皇陵があります)
巻7-1123
佐保川の清き川原に鳴く千鳥かはづと二つ忘れかねつも※今は写真のように昔日の風情も、何もありませんが・・・。なをその残照を見つけんとあたりを徘徊しました。