柳生街道(滝坂の道)探訪(06.04.03)⑤夕日観音~寝仏~柳生街道入口・・・終

■夕日観音(ゆうひかんのん)
柳生街道(滝坂の道)探訪(06.04.03)⑤夕日観音~寝仏~柳生街道入口・・・終_a0016431_1226483.jpg滝坂ノ道は、平安時代の昔から、柳生を通って奈良と笠置を結ぶ道でしたが、山岳仏教信仰の場でもあったので、そのため「滝坂ノ道」沿いには数多くの石仏が存在しています。朝日観音から橋を渡り少し行くと、左側の崖上に麿崖仏「夕日観音」があります。  

                        
   ●夕日観音                                      
柳生街道(滝坂の道)探訪(06.04.03)⑤夕日観音~寝仏~柳生街道入口・・・終_a0016431_12271674.jpg



鎌倉時代に彫られて、人の背丈ほどもある西向きの仏様です。夕日が当たるから「夕日観音」と呼ばれていますが、本当は観音様でなく如来様です。なお、石畳の道から左側の崖を登って行くと、まず3体の地蔵菩薩像が彫られていて、
●三体地蔵
柳生街道(滝坂の道)探訪(06.04.03)⑤夕日観音~寝仏~柳生街道入口・・・終_a0016431_12381734.jpg


その




すぐ上にも東向きに1体の石仏(確認できませんでした)が彫られ、また、更に崖を西側へ廻り、直ぐ反対向きに上がると「夕日観音」です。

■南北朝時代作の「寝仏(ねぼとけ)」
夕日観音から少し下ると、山ぎわに大日如来が転び、頭が東に下がっているので「寝仏」と云われている石仏があります。
柳生街道(滝坂の道)探訪(06.04.03)⑤夕日観音~寝仏~柳生街道入口・・・終_a0016431_12451689.jpg
なお、ここら辺りの春日山原始林(国の天然記念物)は深い緑に覆われ、ちょっと雨が降るとすぐぬかるみ能登川の上流である小川も水が溢れるので「滝坂ノ道」と呼ばれています。
●寝仏から15分も下ると、柳生街道(滝坂の道)の入口に出ます。
柳生街道(滝坂の道)探訪(06.04.03)⑤夕日観音~寝仏~柳生街道入口・・・終_a0016431_12455656.jpg

■■オマケ、奈良の桜と興福寺
柳生街道(滝坂の道)探訪(06.04.03)⑤夕日観音~寝仏~柳生街道入口・・・終_a0016431_12473050.jpg
太宰少弐(おほみこともちのすなきすけ)小野老朝臣(をぬのおゆのあそみ)が歌一首
巻3-0328 
青丹よし寧樂の都は咲く花の薫(にほ)ふがごとく今盛りなり
柳生街道(滝坂の道)探訪(06.04.03)⑤夕日観音~寝仏~柳生街道入口・・・終_a0016431_1247471.jpg

by barakan1 | 2006-04-09 13:04 | 旅日記
<< 橿原市(新沢千塚古墳)あたり探... 柳生街道(滝坂の道)探訪(06... >>