■新義真言宗 総本山 根来寺 〒649-6202 和歌山県岩出市根来2286 ★根来寺案内図 ★大伝法堂~大塔~大師堂 根来寺の歴史 根來寺(ねごろじ)を開創された覚鑁(かくばん)上人は肥前国藤津荘(現在の佐賀県鹿島市)で生まれました。13歳で京都・仁和寺の寛助僧正に従い出家得度し、奈良と京都を往復しながら仏教を学び、20歳になると高野山に登り、真言密教の復興に努力しました。 ■大伝法堂 根來寺の本堂で文政10年(1827年)に再建され、本尊は大日如来で、脇仏は金剛薩?(こんごうさった)、尊勝仏頂(そんしょうぶっちょう)です。この堂は真言宗の最も大切な修法を伝える道場で「傳法大会」「傳法潅頂」など、僧侶が厳しい修行をする場所です。 やがて鳥羽上皇の庇護を受け、学問探究の場である「伝法院」、修禅の道場である「密厳院」を高野山上に建立します。同時に根来近郊の岡田・山東・弘田・山崎の荘園を院宣により賜り、覚鑁上人を筆頭とする大伝法院は大いに隆盛しました。しかし大伝法院方は高野山の一部の人たちとの間に確執を生じ、結局、保延6年(1140)に根来に移ることとなりました。 ■大毘廬遮那法界体性塔(だいびるしゃなほっかいたいしょうとう) 通称・大塔(国宝) この塔は、真言密教の教義を形の上で示したものです。天文165年(1547年)に完成しました。日本最大の木造多宝塔で、明治32年に国宝に指定されている。また、豊臣秀吉の紀州征伐の焼打ちから残ったものですが、その頃の戦乱の弾痕がはっきりとみられます。 高さ40m 横幅15m その頃の根来には豊福長者(とよとみちょうじゃ)が建てた葛城山系の山岳信仰をおこなう草庵がありましたが、覚鑁上人は、その草庵を建て直し豊福寺(ぶふくじ)と名付け、学問所として「円明寺」を、お住まいとして「密厳院」を造られ、康治2年12月12日(1143)に根来にて49歳の生涯を閉じられました。 ■大師堂 真言宗を開宗された弘法大師・空海像を本尊として祀っています。明徳2年(1391年)に建立つしました。焼打ちから残ったもので、重要文化財に指定されています。 覚鑁上人の入滅後、大伝法院衆徒の一部は高野山に戻りますが、その後、正応元年(1288)頃、頼瑜(らいゆ)僧正が再び高野山から大伝法院の僧侶を率いて根来に移ってまいります。 ■不動堂 「三国一のきりもみ不動」で有名な不動尊を本尊として延宝5年(1677年)までには、再建されたと考えられています。興教大師覚鑁が難に遭われた時に身代わりとなって守られたので、この名があります。その為、交通安全・厄除祈願の身代わり不動さんとして有名です。 この不動堂は平面は正八角形で、外廻り柱は八角柱、内廻り柱は円柱、外陣は畳敷、内陣は床を一段高く構え板敷になっています。県下に遺存例の少ない八角堂として重要な建造物です。 頼瑜僧正の学風は聖憲尊師に受け継がれ「新義教学」として大成しました。中世根来寺は多くの学僧を抱える「学山根来」であったことが、伝えられた多くの聖教資料から近年明らかになりました。当時の根來寺境内を示す「根来寺伽藍古絵図」には、覚鑁上人の法灯を守る法会を営む堂塔伽藍と中性院に代表される教学を伝受する300~400の院家が描かれております。 ■光明真言殿(光明殿) 略して「光明殿」といい、文化元年(1804年)に落慶しています。現在は開山興教大師覚鑁のご尊像を安置し、左右には歴代藩主・座主の位牌を始め信徒の位牌が祀られ、日夜回向がなされています。 戦国時代、大きな勢力を備えた根來寺は、当時の様子を書いた宣教師ルイス・フロイスの『日本史』にも紹介されています。しかし、こうした強大な寺社勢力を危惧した豊臣秀吉は天正13年(1585)3月に紀州根来に攻め入り、大塔・大師堂などの2~3の堂塔を残して全山消失してしまいました。 ■鐘楼門 鐘楼がと付いた門です。毎日、午前6:00に鐘を鳴らしています。除夜の鐘もこちらでお付きできます。 その後しばらく復興を許されませんでしたが、やがて紀州徳川家の外護を受けて、大門・伝法堂・不動堂など主要な伽藍が復興され、また、東山天皇より覚鑁上人に「興教大師」の大師号が下賜されました。 ■大門 根來一山の総門で嘉永3年(1850年)に再建されたもので、左右に仁王像を配し、この寺にふさわしい大門です。 上層には釈迦三尊と十六羅漢像が安置されています。 高さ16.88m 横幅17.63m 奥行6m 現在 根來寺は新義真言宗の総本山として、興教大師の御廟を守り続けております。葛城連峰の端に、広い境内を有し、国宝に指定される日本最大の木造の『大毘廬遮那法界体性塔』(だいびるしゃなほっかいたいしょうとう)通称「大塔」のほか、宗祖 覚鑁上人独自の教学をあらわす、大伝法堂には重要文化財の本尊大日如来(だいにちにょらい)・金剛サッタ(こんごうさった)・尊勝仏頂(そんしょうぶっちょう)、史蹟・根來寺境内は中世の佇まいを残し四季折々桜・青葉・紅葉が変化に富み多くの参拝者の目を楽しませています。 ー根来寺HPよりー引用 ■大門の仁王像
by barakan1
| 2016-03-08 15:49
| 神社仏閣探訪
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