阿倍野筋探訪②聖天山・正圓寺・・

●正圓寺表参道(寺に鳥居?)     ●吉田兼好隠棲庵址(表参道南にある)
●正圓寺境内               ●境内
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■「天下茶屋の聖天さん」で有名な海照山正圓寺は、古義真言宗京都東寺の末院で天慶2年(939年)光道和尚が、現在地の東方500メートルの地に開基し、「般若山阿部寺」と呼んだのが、この寺の縁起です。
 現在の正圓寺は、上町台地西端の丘陵で老樹の茂る静かな景勝の地にあり、大聖歓喜天(聖天)が祀られているため、この丘は聖天山と呼ばれています。南面崖の下、表参道の西側に「慈覚大師(じかくたいし)御作大聖歓喜天(たいしょうかんぎてん)」と刻んだ石標があり、その台石は、拓榴塚の遺物、兼好法師の藁打ち石と伝えられています。南北朝の頃、この付近には吉田兼好の庵があったと伝わっている。
 吉田兼好:1284年?~1350年?鎌倉時代末期・南北朝時代の歌人・随筆家。 卜部兼好(うらべのかねよし)が正しいらしく、吉田兼好は後世の俗称。武士 として朝廷に仕え、のち出家。山城国山科小野荘に住み、随筆文学の傑作『徒然草』を書いた。  

★隣には聖天山公園の中に聖天山古墳という古墳があります。
この古墳はかつては天狗塚・柘榴塚といわれる小丘があり、土器・刀剣・馬具類が出土しています。
by barakan1 | 2005-01-24 20:51 | 旅日記
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