住吉大社へ ③・・・

●五所御前     ●楠クン社     ●石燈籠     ●御神田
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■五所御前 第一本宮と若宮八幡宮との間にある、杉樹が石の玉垣の内に立っている場所です。むかし、神功皇后が住吉大神をお祭りするための土地を求められたとき、この杉の木に白サギが3羽きて止まったので、ここへお祭りしたと伝わる聖地です。別名を「高天原 (たかまがはら) 」ともいい、神霊をおむかえするミアレ所でもあります。
石の玉垣のなかにある砂利には「五・大・力」と書かれた小石があり、これを集めてお守りにすると心願成就にきくとされます。

■南クン社(写真の後方にある社) お稲荷さんです。境内の奥には(社の後ろ側、見えません)、樹齢千年を超える楠 の大樹があり、江戸時代、人々は楠の神秘的な霊力に祈りを捧げていました。その後、根元に設けられていた社にお稲荷さんを祭るようになったといわれています。(写真は社前の夫婦楠・ 樹齢800年です)

■石燈籠 全国の各業者から奉納された境内の燈籠は、約600基あります。当時は、海上守護の祈願をこめて寄進したもので、広告塔としての意味合いが強かったといわれており、優雅で大きな形をしたものが多いです。また題字は名筆家に刻んでもらったと伝えられています。大きいものは優に3Mをこえます。

■御神田 6月14日の御田植神事は、ここで行なわれます。実際に苗を植え、稲刈りまで通している御田は全国でも少なく、カモによる無農薬栽培を行なっています。

よみ人しらず
住吉の出見(いでみ)の浜の柴な刈りそね
未通女らが
赤裳の裾を濡れてゆく見む  
  巻7 旋頭歌

暇あらば拾ひて行かむ住吉の岸に寄るといふ恋忘れ貝  巻7-1147

★住吉さんなんてお正月に行った位で境内の様子はあまり知らなかったが、今回訪ねてみて、その歴史の一端を知ることが出来た。神功皇后以来というから、万葉集に度々詠まれても当然か!歌の背景が解説されておれば尚興味がわくとおもうのだが・・・・。
by barakan1 | 2004-10-29 18:43 | 散策によせて
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