富山・石川万葉故地探訪1-(2010-10-23)②早月川(延槻川)・・・

延槻川(はひつきがわ) (早月川)
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何故か大伴家持の越中における歌の中で、この延槻川(早月川)を読んだ歌が印象に残り、探訪の時には是非訪れてみたいと思っていました。
(今回の探訪にあたり、本来の探訪地域からは離れているのですが訪ねました)
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●延槻川(早月川)
大伴家持
巻17-4024
立山の雪し消らしも延槻の河の渡瀬(わたりせ)鐙浸(あぶみつか)すも 
※立山の雪が消えているらしい。だから延槻川の渡り瀬で、水量が増して鐙まで水に浸かるほどだ。
河口付近でしたので本来(多分)早月川が持っている荒々しい野性味を少ししか、感じられませんでしたが・・・。上流にゆけば本来の水量多く、急流で、岩のゴロゴロした河が見られることでしょう。
家持越中巡行推定図(万葉歴史館資料より)
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●片貝川
巻17-4002
片貝の川の瀬清く行く水の絶ゆることなくあり通ひ見む
※片貝川の瀬を清らかに 流れ行く水のように 私も絶ず、ここへ通ってこの神々しい立山を仰ぎ見よう。
●婦負河(めひがわ)(神通川) 
巻17-4023
婦負河(めひがわ)の早き瀬ごとに篝(かがり)さし八十伴の緒は鵜川立ちけり
※売比川の流れの速い瀬ごとに、かがり火をたいて、大勢の官人たちは鵜飼を楽しんでいる。
今回は訪問できなかった、多くの河(大伴家持・万葉歌に読まれた)はいずれ又、機会をみて訪ねたいものです。
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●鵜坂川(うさかがわ)(神通川)
巻17-4022
鵜坂川渡る瀬多みこの吾が馬の足掻(あがき)の水に衣(きぬ)濡れにけり
※鵜坂川を渡るに瀬が多いので、この私の乗るこの馬の足で掻く水で、衣が濡れてしまったよ。
各河を詠った万葉歌のみ掲げておきます。
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●雄神川(をかみがわ)(庄川)
巻17-4021
雄神川紅にほふ少女らし葦付採ると瀬に立たすらし
※雄神川の川面に 紅の色に映えてにおうように美しい。娘たちが葦付を取ろうと 瀬に立っているらしい。
※(写真は延槻川(早月川)のものを掲げておきます)
●饒石川(にぎしかは) (仁岸川)
巻17-4028 
妹に逢はず久しくなりぬ饒石川清き瀬ごとに水占(みなうら)はへてな
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by barakan1 | 2010-10-27 14:00 | 旅日記
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