(南)山之辺の道⑥

●長岳寺総門(肘切り門)        ●鐘楼門
●境内の石仏たち
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■釜口山「長岳寺の肘切り門」
 弘法大師空海さん開基で、釜口(かまノくち)大師の名で親しまれている長岳寺の総門「肘切り門」です。1349年(貞和5年)建立の四脚門で、昭和49年解体修理をされていますが、昔は、梁(はり)の付き出した部分の肘(ひじ)に刀傷が在りました。何でも注文の刀に僧兵からケチを付けられた刀鍛冶が、ムッとして、それならと門の肘木を切り落とし刀の切れ味を証明したので今も「肘切り門」と云われています。門を入ると大きなツツジの生け垣の参道が続きます。
「楼門」(平安時代、重要文化財)
日本最古の鐘楼門であり、弘法大師当寺創建当初の唯一の建物である。上層の鐘を釣った遺構があるので鐘楼門という。      -奈良観光ー
境内に鎌倉~江戸時代の石仏多数あり。石仏の寺といってもいいのではないか!
                         
★鐘楼門を入るとこじんまりと引き締まった境内である。本堂にお参りしあと、大石石棺佛があるという境内奥の山のようになった所を、4・50mも登ったであろうか!大きな石仏(古墳の石棺を利用したものだそうだ)が見えた、お参りの跡もう少し上のほうにも石仏があったが、急にヒンヤリとした風と影が私を包んだ!!
背中にゾクゾクするものを感じ、
慌ててこの区域から出た。何か!霊のようなものを感じた。
今日はお彼岸、たくさんの霊が来ていらっしゃるのだろう。

※内山永久寺にせよ、この長岳寺にせよ、百余年前明治の廃仏毀釈の影響をもろに受けた口だ。今から思うと何と愚かなことをしたことか!!
既存勢力というか、体制を壊す狙いがあったのだろうが、今となっては取り返しのつかない事をしたものだ。
歴史とは創造と破壊の繰り返しにほかならない・・・。
by barakan1 | 2004-09-25 19:21 | 旅日記
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